全銘柄分析結果早見表(Analysis Summary Table)
| 項目 | 🇺🇸🇯🇵 USDJPY (米ドル/円) | 🇪🇺🇯🇵 EURJPY (ユーロ/円) |
| 週足トレンド | 🔼 上昇 (Strong Uptrend) | 🔼 上昇 (Parabolic Uptrend) |
| 戦略 | LONG (押し目買い) | LONG (押し目買い) |
| 現在の波動 | 日足 第5波 (推進波) | 日足 第3波延長 or 第5波初動 |
| 調整状況 | 4時間足で横ばい調整中 (フラッグ形成) | 4時間足で強気フラッグ形成中 |
| 推奨エントリー | 156.350 (1H Liquidity Sweep後) | 183.300 (1H FVG/OBリテスト) |
| 損切 (SL) | 155.850 (直近安値割れ) | 182.800 (チャネル下限割れ) |
| 利確 (TP) | TP1: 157.500 / TP2: 158.400 | TP1: 184.400 / TP2: 186.300 |
| リスクリワード | 1 : 4.1 | 1 : 6.0 |
| 根拠 (Confluence) | 📌 1H FVG + 4H 20SMA 📌 日足上昇チャネル上限への回帰 📌 日米金利差(3%超)によるキャリー需要 | 📌 1H OB + 4Hチャネル下限 📌 心理的節目183.00のサポレジ転換 📌 ECB中立姿勢によるユーロの底堅さ |
| ファンダメンタルズ | ベネズエラリスクによる有事のドル買い 米雇用統計待ちだが基調は強い | 日銀0.75%利上げも実質金利マイナス継続 欧州インフレ安定で金利据え置き観測 |
嵐の後の静寂、そして「窓」
トレーダーの皆様、こんにちは!
昨年末から年始にかけての急激なボラティリティ、肝を冷やした方も多いのではないでしょうか。特にベネズエラ情勢の悪化という突発的なヘッドラインで、本来であれば「円高」に振れるはずのチャートが、逆にドル高へと突き抜けていく様を見て、相場のパラダイムシフトを感じずにはいられませんでした。しかし、熟練したトレーダーにとって、こうしたノイズの後にこそ、絶好の「窓(Opportunity)」が開きます。
市場は今、日銀の0.75%への利上げを消化しきり、「次はどう動くか」を冷静に見定めています。多くの個人投資家が「もう上がりすぎだ」「そろそろ暴落する」と逆張りのショートを積み上げる中で、プロフェッショナルな相場師が見ているのは全く別の景色です。それは、チャートが雄弁に語る「強力な上昇推進波」の継続です。
本日は、私が運用する独自のテクニカルマトリックス(ダウ理論×エリオット波動×ICT)を駆使し、USDJPYとEURJPYの現在地を丸裸にします。感情を排し、冷静なロジックのみで導き出された「勝てるポイント」を共有します。
分析手法の哲学(The Logic)
具体的な銘柄分析に入る前に、本レポートの根幹を成す3つの分析の柱について、その哲学と運用ルールを共有します。これは単なる手法の解説ではなく、相場という混沌(カオス)から秩序(コスモス)を見出すための「レンズ」です。
ダウ理論による環境認識(The Map)
すべてのトレードは「現在、我々はどこにいるのか」を知ることから始まります。週足レベルでの高値・安値の推移は、機関投資家の資金フローそのものです。
- ルール: 週足において「明確な高値切り上げ・安値切り上げ」が確認できる場合、いかなる短期的な悪材料が出ようとも、戦略は「ロング(買い)」一択に絞ります。逆もまた然りです。
- 哲学: トレンドはフレンドではありません。トレンドは「権力」です。権力に逆らえば、資産は没収されます。
エリオット波動によるセットアップ(The GPS)
トレンドの方向が決まれば、次は「現在地」の特定です。エリオット波動は、群集心理のリズムを可視化します。
- 狙い: 私が狙うのは、最も利益率が高く、かつ出現頻度が高い「第3波(推進波)」、あるいはトレンドの総仕上げとなる「第5波」のみです。修正波(第2波、第4波)は、あくまで次の推進波を待つための「準備期間」として扱います。
- 条件: 第3波を狙う際、第2波の調整がフィボナッチ・リトレースメントの61.8%〜85.4%の範囲で行われることを黄金律とします。浅すぎる押し目は騙し(フェイク)の可能性が高く、深すぎる押し目はトレンド転換の兆候だからです。
ICT (Inner Circle Trader) によるトリガー(The Sniper)
環境とセットアップが整った後、最後に必要なのは「いつ、どこで引き金を引くか」というピンポイントの精度です。
- 概念: ここでは「スマートマネー(大口投資家)」の足跡を追います。彼らが個人投資家のストップロス(損切り)を誘発させる「タートルスープ(安値/高値更新の騙し)」、そしてその後に残される「FVG(Fair Value Gap:価格の不均衡)」こそが、我々のエントリーポイントとなります。
- 規律: どんなに美しい波動が描かれていても、1時間足で明確なFVGやOB(オーダーブロック)へのリバーサルが確認できなければ、エントリーは見送ります。
USDJPY(ドル円)徹底分析
それでは、このロジックを実際のUSDJPYチャート(2026年1月6日時点)に当てはめていきましょう。
環境認識(週足:Weekly Trend)
判定:強力な上昇トレンド(Uptrend)
提供された週足チャート(Image 1)を見ると、USDJPYは極めて教科書的な上昇トレンドを描いています。

2023年初頭から続く上昇チャネルは、一度として「安値切り下げ」を起こしていません。直近のプライスアクションに注目すると、140円台前半(200週EMA付近)で強烈なサポートを受け、再び高値を更新する動きを見せています。現在の価格156.544付近は、前回高値圏への再挑戦のフェーズです。
特に注目すべきは、移動平均線(MA)の序列です。20週SMAが200週EMAを上回るパーフェクトオーダーの状態が維持されており、価格も20週SMA(オレンジ線)の上で推移しています。これは、中長期の資金が断続的に流入している証拠です。
結論: 週足は「買い」を示唆。したがって、日足・4時間足での戦略はすべて「ロング」に限定します。ショートは逆張りとなり、リスクリワードが見合わないため、分析対象外とします。
セットアップ(日足・4時間足:Elliott Wave)
判定:日足上昇第5波の形成中 / 4時間足での再エントリー機運
日足チャート(Image 2)を分析します。

140.00付近(2025年後半の安値)を起点(Origin)とする上昇波動をカウントすると、現在は非常に興味深い局面にあります。
- 第1波: 140.00 → 150.00付近への上昇。
- 第2波: 146.00付近への調整(フィボナッチ61.8%水準での反発を確認)。
- 第3波: 146.00 → 156.00付近への強力なインパルス。ここでMACDやRSIなどのオシレーターも強いモメンタムを示しました。
- 第4波: 現在形成されている、あるいは完了しつつある調整局面。
現在の価格アクションは、157.30付近の高値からわずかに調整していますが、これは典型的な「上昇フラッグ」あるいは「トライアングル」の形状を呈しています。これは第4波の特徴であり、次に来るのはトレンドの最後を飾る「第5波」の上昇です。
4時間足(Image 3)に落とし込むと、この第4波の内部構造がより鮮明になります。価格は156.00台で横ばいのレンジ(コンソリデーション)を形成しており、20SMAがサポートとして機能しようとしています。この調整が浅い(38.2%未満)場合、市場の買い意欲が極めて強いことを示唆しますが、同時に高値掴みのリスクも孕みます。しかし、画像を見る限り、直近の上昇に対する調整は健全な範囲(約38.2%〜50%)に留まっており、エネルギーを充填している状態と言えます。

戦略: 日足第5波を狙うロング戦略。ただし、第5波は天井をつける波であるため、利確は早めに行う必要があります。
初動サインとトリガー(1時間足:ICT Execution)
判定:流動性スイープ待ち(Waiting for Liquidity Sweep)
1時間足チャート(Image 4)は、我々に「待つこと」の重要性を教えています。

現在の価格は156.50付近で膠着しており、明確な方向感を欠いています。ICTのロジックでは、こうしたレンジ相場の最中に飛び乗ることは自殺行為です。
エントリーのシナリオ:
- タートルスープ(Turtle Soup Long):現在のレンジ下限、あるいは直近の安値(Swing Low)である156.40〜156.30付近を、瞬間的に下抜ける動き(ストップ狩り)を待ちます。この下落が「騙し」となり、即座に価格がレンジ内に戻り、強い陽線が出現した場合、それはスマートマネーが買い集めたサインです。
- FVGの生成:上記の騙しの動きの直後に、大陽線によって「FVG(ヒゲとヒゲの間の空白地帯)」が生成されることを確認します。
- エントリー:価格がそのFVGまで戻ってきた(リバーサル)瞬間に、指値でロングエントリーを行います。
コンフルエンス(根拠の重なり):
- 価格帯: 156.20〜156.40ゾーン。ここは4時間足の20SMA、および過去のレジスタンスがサポートに転換した(サポレジ転換)強力な水平線が存在します。
- フィボナッチ: 直近の4時間足上昇波に対する38.2%押し目がこのゾーンに重なります。
具体的なトレードプラン:
- Entry (指値): 156.350 (1時間足でのLiquidity Sweep確認後)
- Stop Loss (SL): 155.850 (直近の主要な安値割れ、かつ日足レベルのサポート割れ) – リスクは約50pips
- Take Profit (TP1): 157.500 (直近高値)
- Take Profit (TP2): 158.400 (日足第5波のターゲット、フィボナッチ・エクスパンション100%)
- Risk Reward (RR): 1:4.1 (TP2まで保有した場合)
EURJPY(ユーロ円)徹底分析
次に、EURJPY(Image 5-8)の分析に移ります。USDJPY以上にテクニカル的に美しい形状を描いています。
環境認識(週足:Weekly Trend)
判定:極めて強力な上昇トレンド(Strong Uptrend)
週足チャート(Image 5)は、EURJPYが歴史的な円安ユーロ高水準にあることを示しています。183.418という価格は、未知の領域(Blue Sky Zone)に近い状態です。

チャート上の紫色の200週EMAと現在の価格の乖離(ダイバージェンス)は、トレンドの勢いが依然として強いことを物語っています。高値・安値の切り上げは完璧なリズムで継続しており、直近の週足ローソク足も下ヒゲを伴う陽線、あるいは高値圏での保ち合いを示唆しており、崩れる兆候は皆無です。
結論: 完全なロング相場。ショートは自殺行為。
セットアップ(日足・4時間足:Elliott Wave)
判定:日足上昇第3波の延長(Extension)または第5波の初動
日足(Image 6)を見ると、170円台からの上昇波動が非常に力強く、押し目が浅いことがわかります。

エリオット波動のカウントとしては、現在「第3波の中の第5副波」あるいは「大きな第5波」の最中と考えられます。
特筆すべきは、183.00〜183.50のゾーンが、かつてのレジスタンスから強固なサポートへと転換している点です(ロールリバーサル)。
4時間足(Image 7)では、183.763の高値から一時的に調整していますが、これは典型的な「強気のフラッグ(Bullish Flag)」パターンを形成しています。

フラッグの下限は183.00付近に位置しており、ここには4時間足の20SMAと75SMAが接近してきており、「ゴールデンクロス」の状態を維持しながら価格を下支えしています。
エリオット波動の整合性:
週足トレンド(上昇)に対し、日足・4時間足ともに調整(フラッグ)を経て再上昇しようとする局面であり、フラクタル構造は完全に一致しています。狙いはフラッグブレイクからの推進波(第5波)です。
初動サインとトリガー(1時間足:ICT Execution)
判定:FVGへの回帰と反発確認(Return to FVG & Reaction)
1時間足チャート(Image 8)を精査します。

直近で183.00付近への急落がありましたが、即座に長い下ヒゲをつけて反発しています。これは、183.00という心理的節目(Psychological Level)に置いてあったストップロスを巻き込んだ「ストップ狩り(Liquidity Grab)」の完了を示唆します。
ICTの観点からは、この「狩り」の後に上昇に転じた起点のローソク足、ここに強力なオーダーブロック(OB)が存在します。
具体的なトレードプラン:
- シナリオ: 183.20〜183.30付近(1時間足の直近FVGおよびOB)への「二番底」を取りに行く動きがあれば、そこが絶好の買い場となります。
- コンフルエンス:
- 水平線: 183.250(過去のレジスタンスライン)
- チャネル: 4時間足上昇チャネルの下限ライン
- MA: 1時間足200EMAがこの付近を上昇中(Image 8の紫線)
- Entry (指値): 183.300
- Stop Loss (SL): 182.800 (183.00の心理的節目とチャネル下限を明確に実体で割った場所) – リスク50pips
- Take Profit (TP1): 184.400 (直近高値)
- Take Profit (TP2): 186.300 (週足レベルの次のターゲット) 2
- Risk Reward (RR): 1:6.0 (TP2まで保有した場合)
ファンダメンタルズとリスク管理(The Context)
テクニカル分析は強力ですが、ファンダメンタルズという「風」を無視しては航海できません。
日米欧の金利差という「重力」
現在、FX市場を支配しているのは間違いなく「金利差」という重力です。
- USD: FRBは利下げサイクルに入ったとはいえ、依然として3.50%〜3.75%の高金利を維持しています3。
- EUR: ECBはインフレ率2%付近での安定を見込み、金利を2.00%で据え置いています4。
- JPY: 日銀は0.75%へ利上げしましたが、実質金利は依然として大幅なマイナスです(インフレ率2.9% – 金利0.75% = 実質金利 -2.15%)1。
この圧倒的な「実質金利の差」がある限り、円は売られ続ける宿命にあります。どれだけテクニカルが買われすぎを示していても、水が高いところから低いところへ流れるように、資金は低金利の円から高金利のドル・ユーロへと流れ続けます。これが、私が「ショート」を一切推奨しない最大の理由です。
ベネズエラ情勢と「リスクオフのドル買い」
通常、地政学的リスクは円買い要因とされます。しかし、今回のベネズエラ事案1では、「有事のドル買い」が起きています。これは、世界的な不安の中で、最も流動性が高く、エネルギー自給率の高い米国の通貨(ドル)こそが真の安全資産であると市場が判断しているからです。このパラダイムシフトを理解していないと、「戦争=円高」という古い連想ゲームで焼かれることになります。
リスク管理の鉄則
本レポートの推奨トレードは高い勝率を見込んでいますが、絶対ではありません。
- 資金管理: 1トレードあたりの損失許容額は、口座資金の2%以内に必ず抑えてください。
- 撤退基準: 上述したSL(ストップロス)ポイントは、「シナリオが否定された場所」です。ここに達したら、感情を排して機械的に損切りを行ってください。お祈りトレードは破滅への入り口です。
トレンドに乗る勇気を持て
USDJPY、EURJPYともに、テクニカル・ファンダメンタルズの両面から「ロング」の優位性が極めて高い状態にあります。特にEURJPYの183円台前半での押し目買いは、今年最初のビッグトレードになる可能性を秘めています。恐怖やノイズに惑わされず、チャートが示す事実に従ってください。市場の波は、準備できた者にのみ、その背中に乗ることを許します。



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